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2012年5月25日 (金)

小説「ポストマン2」

 誰でも悲しい思い出がある訳で・・・このポストマン達それぞれにも人には分からない悲しい思い出があったりする。
 今日はそんな話・・・・・。

 ポストマン達が住む村の一角で夜だというのに賑やかな家があった。ここは村で唯一ある酒場。今日は今年一年の仕事納めと言うことで主たるポストマン達が集まったのだ。
 ポストマン達は皆酒豪。
 しかも久し振りの酒盛りなのですごい騒ぎだ。
 「イカサマさん、今日はユンさんは仕事ですかぁ?」
がははははっ、と笑っているところにイーキンが酒を持ってやって来た。
「おおっ、イーキン久し振りだなあ。確かお前ずっと仕事に出ていたもんなあ、呑め呑め♪」
彼、イーキンはイカサマの後輩にあたる20歳。これからもっともっと力が伸びる若きポストマンの一人である。
「ユンちゃんは愛しい愛しいニナちゃんとゆっくり夜を過ごしたいから欠席なのよんheart
そう、ユンは例の年の離れた彼女=ニナと楽しく過ごしているのだ。
「くう~、やるなあ・・・。」
「だろぉ~。」
二人がニヤニヤしてじゃれあっていると誰かが大声でこう言った。
「よぉっ!誰か歌えよ!!」
そろそろお決まりの歌の時間らしい。毎回時間半ばになると始まる恒例のものだ。
「ここはやっぱりイカサマさんかい?」
待ってました!とばかりに又しても誰かが大声で言う。
 イカサマの歌は大人気だ。楽器の弾ける奴が早々に準備し今か今かと待っている。
 するとイカサマはすっと立ち人差し指を立て左右に振った。
「ちっちっちっ!そう何度も俺様の歌を聞かせたらありがたみが分からなくなるからな。俺様は今回遠慮するぜ。」
「ええ~っ!何でだよ~!」
「その代わり俺様が薦める奴に歌ってもらう。」
にっとイカサマは笑った。
 皆は誰が歌うのかと周りを見渡す。
「へっへっへっ、そ・れ・は、このポストマン様達のリーダー!マークさんだ!!」
「ええっ!!!」
皆が皆驚きの声を上げた。
 それもそのはず。マークはいつも難しい顔をしてとてもじゃないが歌を歌うような奴には見えない。
 指名された当のマークは呑んでいたお酒を吹き出してしまう。
「イ、イカサマ!何を言っている!!!」
「マーク歌えよ♪俺様はお前の歌の上手さをご承知だぜgood
パチンとウィンクしイカサマは意に介さない。
「おら演奏係!弾けよ!!」
ぶんぶんとイカサマは腕を振り促す。そんな様子にマークは観念したのか
「じゃあ『滄海一聱笑』を。」
と、ある歌を言った。ポロロン・・・と曲が流れジェフリーは歌い始める。

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